業務用エアコンの内部洗浄のタイミング・洗浄の合図とは?

2024/10/28 ブログ

業務用エアコンの内部洗浄:適切な洗浄時期、洗浄タイミング、洗浄が必要な合図について

 

 業務用エアコンは、商業施設やオフィスビル、工場、飲食店など多くの場所で利用されており、広い空間を効率的に冷暖房するために重要な役割を果たしています。しかし、エアコンは長時間使用されることが多く、定期的にメンテナンスを行わないと、パフォーマンスの低下や電気代の増加、さらには空気質の悪化を招く可能性があります。そのため、エアコンの内部洗浄は欠かせないメンテナンス作業の一つです。

 

本記事では、業務用エアコンの内部洗浄の「洗浄時期」「洗浄のタイミング」「洗浄の合図」について、詳しく解説していきます。これらのポイントを正しく理解することで、エアコンを最適な状態で維持し、施設の快適さと省エネ効果を最大限に高めることができます。

 

1. 業務用エアコンの内部洗浄の重要性

 

 まず、なぜ業務用エアコンの内部洗浄が重要なのかについて説明します。エアコンの内部には、フィルターや熱交換器、ファンなどの部品があり、これらの部品にホコリや汚れが付着すると、次のような問題が発生します。

 

•効率の低下:エアコンの内部に汚れが溜まると、冷暖房効率が低下します。これにより、設定温度に達するまでの時間が長くなり、エネルギー消費が増加します。

汚れが溜まると冷やす能力も下がるため、エアコンの設定温度にはならないほど効きに影響がでます。

•空気質の悪化:汚れたエアコンは、カビやホコリを室内に拡散させる可能性があります。これにより、「くしゃみ」や「せき」などのアレルギー症状や呼吸器系の問題を引き起こすリスクが高まります。

•機器の寿命が短くなる:メンテナンスを怠ると、エアコンの部品が劣化しやすくなり、最終的には機器自体の寿命が短くなります。

•コストの増加:効率が低下することで電気代が上がり、さらに機器の故障や修理のリスクも高まります。

 

これらのリスクを避けるためにも、業務用エアコンの定期的な内部洗浄は非常に重要です。

 

2. 業務用エアコンの洗浄時期

 

 業務用エアコンの洗浄時期は、エアコンの使用頻度、設置場所、環境条件などによって異なりますが、一般的なガイドラインを以下に示します。

 

2.1 一般的な目安

 

多くのエアコンメーカーやクリーニング業者は、業務用エアコンの内部洗浄を年に1回行うことを推奨しています。特に、以下のようなタイミングでの洗浄が効果的です。

 

•冷房シーズン前:夏季に冷房を多用する前に、内部洗浄を行うことでエアコンの効率を最大限に高め、夏の高温期でも快適な環境を維持できます。特に「冷房シーズン」にカビが繁殖するため、シーズン前に洗浄することで冷房シーズンに1番良い状態で使用ができます。

•暖房シーズン前:冬季に「暖房」を使用する前も、同様に内部洗浄を行い、エアコンが効率よく動作する状態にしておくことが重要です。

「暖房」を使用する場合、基本的には夏場の冷房シーズンにカビが繁殖しているため、その状態で使用すれば、内部にあるカビの胞子が暖かい風と共に室内に散乱します。

 

2.2 使用環境に応じた洗浄頻度の調整

 

 エアコンの設置場所や使用環境によっては、洗浄の頻度を調整する必要があります。例えば、次のような場所では汚れが蓄積しやすいため、年に2回以上の洗浄が推奨されることがあります。

 

・飲食店:調理による油や煙がエアコン内部に吸い込まれるため、フィルターや熱交換器に汚れが付きやすくなります。特に厨房に近い場所に設置されているエアコンは、定期的な洗浄が必要です。さらにタバコの煙などもエアコンが吸い込んでしまうため、喫煙する環境にあるエアコンは定期的な洗浄が必要になります。

・工場や製造業施設:粉塵や化学物質が飛散する環境では、エアコンの内部にこれらの物質が蓄積しやすく、通常よりも早く汚れが溜まります。

・商業施設や店舗:多くの人が出入りする場所では、空気中のホコリや汚れがエアコン内部に吸い込まれやすいため、頻繁にフィルター清掃と内部洗浄を行うことが推奨されます。

・病院や高齢者・幼児施設:衛生面に直結してくるため、室内環境のシステムの1つであるエアコンは外部から汚れが見えにくいため、定期的なメンテナンスが必要になる。特に肺などに疾患等がある場合は特に注意必要である。幼児なども同様にアレルギーなど免疫が強くないため生活環境でしっかりとコントロールが必要になる。

 

2.3 季節の変わり目

 

 季節の変わり目も、エアコンの洗浄を行う絶好のタイミングです。冷暖房の切り替え時期に洗浄を行うことで、エアコンの効率を保ちながら次のシーズンに備えることができます。

基本的にはエアコンは室内の空気の循環器になるため、花粉シーズンであれば、外から持ち込んだ花粉をエアコンの中で蓄えてしまうことになる。

 

3. 業務用エアコンの洗浄タイミング

 

 次に、業務用エアコンの洗浄を行う具体的なタイミングについて解説します。エアコンが適切に機能しているかどうかを判断し、最適なタイミングで洗浄を行うことが大切です。

 

3.1 電気代が急に上がった場合

 

 エアコンを常時使用している中で、急に電気代が上がった場合は、内部の汚れが原因で効率が低下している可能性があります。エアコンのフィルターや内部の熱交換器に汚れが溜まると、エアコンはより多くのエネルギーを消費して室内の温度を調整しようとします。このような状況では、すぐに洗浄を行うことが推奨されます。

 

3.2 空調効果が低下した場合

 

 エアコンの設定温度を調整しても、室内が適切な温度に達しない場合や、冷房や暖房の効果が明らかに低下していると感じた場合も、内部洗浄が必要です。基本的にはエアコンの温度設定から【+ー10℃】の風が出てきます。冷房の場合は設定温度約−10℃、暖房の場合は設定温度約+10℃になります。汚れやホコリが溜まっていると、エアコンが本来の能力を発揮できず、冷暖房効率が悪化します。

 

3.3 異臭がする場合

 

 エアコンの使用中に不快な異臭がする場合、内部にカビや汚れが蓄積している可能性があります。特に湿気の多い場所や、飲食店などではカビが繁殖しやすく、エアコンを運転するたびにカビ臭が室内に拡散されることがあります。昨今では湿度が異常に高いため、エアコン内部に通常よりも多い結露が発生し、この水分で内部のカビの繁殖が進むことになります。これに気づいた場合は、早急に洗浄を行うべきです。

 

3.4 異音がする場合

 

 通常とは異なる音がエアコンから聞こえる場合も、内部洗浄や修理が必要なサインです。ファンやモーター部分に汚れが溜まると、動作がスムーズにいかず、異音を発することがあります。このような異常音が発生した場合は、早急な点検と洗浄が求められます。

 

4. 業務用エアコンの洗浄が必要な合図

 

 業務用エアコンの洗浄が必要な場合、さまざまな「合図」を見逃さないことが大切です。これらの合図に気づくことで、エアコンの不具合やパフォーマンス低下を防ぎ、適切なメンテナンスを行うことができます。

 

4.1 フィルターの汚れ

 

 エアコンのフィルターは、外部から簡単に確認できる部分です。定期的にフィルターの状態を確認し、目視でホコリや汚れが蓄積していると感じたら、早急に洗浄する必要があります。フィルターの洗浄はメーカー推奨は2週間に1度のペースで洗浄が推奨されています。

特に飲食店やアパレルなど「ホコリ」「油」が多い環境のもとにあるエアコンはこまめなお手入れが必要になります。フィルターが目詰まりしていると、エアコン内部にも汚れが広がり、冷暖房効率が大きく低下します。

 

4.2 室温が安定しない

 

 設定温度に達していないにもかかわらず、エアコンが頻繁にオンオフを繰り返す場合や、室内温度が安定しない場合も洗浄のサインです。これに関しては故障の場合も考えられますので、相談のもと洗浄作業をするのか、修理なのか判断になります。

 

まとめ

 エアコン内部洗浄の合図として「エアコンの効き」「臭い」「異音」等、日頃の使っている中で気になることがあれば、それは洗浄の合図かもしれません。

定期的な日常のお手入れの中で、汚れているから内部洗浄をするではなく、定期的に内部洗浄をすることを心がけましょう。




 

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